• 2021/04/16
  • 歯科コラム

PMTCとは??クリーニングについて詳しいお話

こんにちは。

春の暖かさを感じる時期となりましたね!


前回のブログで定期検診についてお話しましたが、今回は定期検診では具体的に何をするのかというところの、少し詳しいお話をします。



検診では虫歯や歯肉状態のチェックはかかさず行っていますが、

やはり検診の1番の目的というのが虫歯や歯周病から守ること、予防することです!

そのために必要なのが歯の表面や歯と歯肉の溝(歯周ポケット)に溜まる汚れをしっかり取るということになります。


その際行うのが、PMTCと呼ばれる歯医者さんでしか出来ないケアになります!

自宅でやっていただく歯磨きなどをセルフケア、そして歯医者さんでしか出来ないクリーニングをプロフェッショナルケアと呼んでいます。


そしてPMTCとは何ぞや?という方も多いかと思いますが正式には、

P:プロフェッショナル(専門家による)

M:メカニカル(専用の器械を使用した)

T:トゥース(歯の)

C:クリーニング(清掃)

という意味合いになります。



日々、お家でやっている歯磨きだけではお口の中の汚れの60%程しか落とせないと言われています。

なので、残りの40%の汚れをPMTCによりしっかり除去していきます。


そして歯に付着する汚れにも様々あり、、

・プラーク(歯垢)→白色や黄白色のネバネバしていたりザラザラしている細菌のかたまり。

歯ブラシでも落とすことが出来る汚れ。


・バイオフィルムヌルヌルとした粘性の細菌膜。

プラークと同様、細菌のかたまり。

歯ブラシでは落としづらい汚れ。


・歯石プラークが唾液中のカルシウムなどと反応して石灰化した(石のようになってしまう)もの。

歯ブラシでは落とせない汚れ。


・ステイン(着色)→飲食物に含まれる色素やタバコのヤニなどが歯の表面に黒く固着したもの。

歯ブラシでは落とせない汚れ。

などです!



上記のような汚れを取るために

具体的には何をしているのかというと、

当院では下の写真のような器械や器具を使用して、

まずは歯の表面や歯周ポケットに溜まっている汚れを超音波の微細振動により、プラークや歯石などを取り除いていきます。

超音波により多少熱が発生するので、お水を出しながら使用します。

お水がしみてしまう方などの時はお水が出ないタイプの手用スケーラーというものも使用しています。

また、歯石汚れが少なく、プラークなどの柔らかい汚れが多い方や被せ物が多い方などにはブラシタイプの超音波の器械を使用することもあります。



超音波スケーラー





手用スケーラー




一見、尖っていて怖そうにも見えますが、痛みなく使用できる場合がほとんどです。

歯肉の状態などにより痛みであったり、歯がしみるという事もありますが、そういった場合はスタッフが細かく声掛けをしながら行っておりますので、お気軽に教えてください♪

また、これらの器具では歯を削っている訳ではなく歯石やプラークだけを剥がして粉砕しているので安心してください。



ソニックブラシ



そしてそれらを使用して歯の表面の汚れを大体取り終えた後に、

今度は下の写真にある器械に取り付けた専用のブラシで歯の表面を磨いていきます。主にフッ素入りのペーストを使用して磨き、こちらで着色汚れも落とすことが出来ます。


ポリッシングブラシ




当院では以上の器械や器具を使って歯のクリーニングをおこなっています。


他にも、患者様のお口の中の状態に応じて、歯ブラシを用いてブラッシングや歯磨き指導、デンタルフロスや歯間ブラシを使用する場合など、様々です。

そして上記の物全てを使い捨てにしており、感染対策は抜かりないです!!

また、ご紹介した超音波スケーラーやポリッシング・ソニックブラシ、手用スケーラーも患者様毎に取り替えさせていただいており、徹底していますのでご安心ください。


どんな物を使って何をしているか分からない事が多い歯科だからこそ、是非、検診時には色々とお聞きください♪

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